ガイド+うんちく(5)  ラーメンの図書室
      
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魂のラーメン 魂のラーメン

小野員裕 プレジデント社 2002年12月22日 1300円 ISBN4-8334-1765-0
「週刊朝日」の巻末に2000年2月から連載された。著者は文筆業、フードプロデューサー、カレーやラーメンに関する著作がある。
単なるラーメン店の紹介ではない。深い分析がされている。巻末のあとがきを読むと、初対面の人とすぐに親しくなることが著者の特技らしい。この特技を武器に店主の心をつかみ、通り一遍の取材では聴き出せないことを把握している。そうでなければ、「週刊朝日」の巻末を飾る連載ものとして続かない。5編のラーメンコラムは、味わい深い。(03/1/15)
独断的にがたラーメン列伝

独断的にいがたラーメン列伝 Returns
大地哲司 週刊にいがたWeek! 平成14年3月9日増刊 通巻125号 株式会社ニューズ・ライン 1200円 T1184756031262

著者は、化学調味料が多量に入ったラーメンを食べて「チャイニーズレストラン症候群」(急性の化学調味料中毒)になったトラウマで、ラーメンが嫌いになったという。
新潟県内59軒を紹介。化学調味料に焦点をあてている。この観点からラーメン店を紹介する「ラーメン本」は、画期的であり、着眼点が素晴らしい。
化学調味料の使用量を、「未使用」「ごく少量」「ごく微量」「微量」「少量」と分けているが、この表現の違いはどう理解したらよいのか。あくまで自己申告ということだが。それにしても、化学調味料を使っていない店が意外に多い。
スタンスを明らかにしているのだからもう少し辛口の紹介をしても良いと思うのだが、全店べた誉め。
新潟県ラーメンフリーク必読の書に推薦したい。(02/9/12)

ラーメンライダーが行く! ラーメンライダーが行く!
林 英男著 石黒謙吾編  株式会社エクスナレッジ 1200円 2001年10月 ISBN4-7678-0149-4
著者は下北沢のバー「裏窓」のマスターで、オートバイを乗り回しラーメンを「食べ走る」と紹介されている。
ラーメン店の紹介本は誉めることが多いが、この本は駄洒落満載、シニカルで本音が語られている。いたずらに美化しないところがよい。例えば、ラーメンフリークの殿堂「春木屋」が、「ああ、あんなにおいしかったのに」というフレーズで紹介されている。二代目になって「味が落ちた」とストレートには書かないが、要はそういうことである。
各店のちょっとした裏話が書かれている。「武蔵」に関しては、今の盛況がピークとみるべきで、店舗を大きくしたり支店を増やすよりは、ラーメン屋の企画プロデュースのほうへ事業展開すべきと意見を述べている。
東京のラーメン店116軒についてのエッセイという内容だ。
マズイ焼豚はスープに沈めるというくだりは、思わずうなずいてしまう。
「ラー辞苑」の関連用語解説は、かなり充実している。
ラーメン鑑定書 かぶりつき! 全国380軒 ラーメン鑑定書 かぶりつき! 全国380軒
米塚 功 読売新聞社 1200円 98年2月 ISBN4-643-98003-6


著者は下着販売店に勤務していたころ、仕入れで新宿を訪れたときに「坂内食堂」のラーメンに魅せられ、全国ラーメン行脚しラーメン修行のすえ、本書を執筆した。
「業界の人の必読書であると自負している」とあるが、その理由は「3軒のラーメン店で修行した者として、ちゃんとした見識が育つように祈って専門的な知識もおりまぜながら書いている」からだそうなのだが、希薄な理由だ。
380軒を5:超一流、4:一流、3:上流(うまく出来ているが少々感動が薄い)、2:戸惑い、1:失望、の5段階で評価している。
「ラーメンあれこれ」の「かくあるべし」は、店主について書かれたもの。ここは納得できる。たとえば、「1日1食店のラーメンを食べる。自分で毎日食えないようなおかしいものは出すな」とある。ごもっとも。
主語と述語の関係がよく分からん文章があるぞ。オイ出版社、ちゃんと校正したのか。
何回も行きたくなるラーメン店100 何回もいきたくなるラーメン店100 私が4000杯食べたわけ
武内 伸 講談社 1500円 1999年3月4日 ISBN4-06-209590-4

著者は、テレビ東京「TVチャンピオン第2回ラーメン王選手権」で優勝した。現在、「新横浜ラーメン博物館」に勤務し、広報活動や執筆などで活躍中。東京都、神奈川県のラーメン店が記載されている。醤油、トンコツ、味噌、塩、スペシャルに分けて、それぞれの味が持つ魅力について分析している。巻末にある目的別店名索引では、「主人とラーメン談義ができる店」「ルールのある店」「素材にこだわる店」などの16項目に分類していて、店を選ぶ参考になる。もしラーメン店について書くとすれば、あまり旨くない店や不潔で応対の悪い店よりも、
「何回も行きたくなる店」について書きたいと、多くの人は思うに違いない。この本には、各店に対する愛情があふれている。 (2002/6/13)
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