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移動ラーメン店舗「九一麺」にみる黒船襲来
平成14年10月9日

 9月28日(土)の新聞の朝刊に、「九一麺」のチラシが入ってきました。新潟市の桜木町に58日間の期間限定で、 九州博多のとんこつラーメンの店「九一麺」を営業するという内容です。チラシには東京環状7号線のラーメン激戦区で、 常に勝ち組みの人気店である「九州一番ラーメン」の移動店舗が「九一麺」で、「九州一番ラーメン」には有名人もお忍びで食べに来ると書いてあります。 ラーメンフリークを自認する者にとって寝耳に水のこの事態は、情報収集力のなさを思い知りました。むきだしの鉄骨パイプにテント風の屋根の造りをみると、 おそらく1〜2日で建ったわけだから、ごく一部の限られた人しか知らなかったに違いないと負け惜しみを言ったりしています。
 ともかく開店4日目に食べに行きました。
 「博多とんこつラーメン」を食べました。スープは白濁、独特の風味があります。麺は極細のはりがね麺、量は少なめ。 もっと食べたければ替え玉を注文するというおなじみの食べ方です。トッピングは巻きばら肉の薄切りチャーシュウ、細く切ったキクラゲ、 万能ネギ、味付け卵がのります。テーブルには紅ショウガ、白ゴマ、辛子高菜、皮がついたままのニンニクがクラッシャーとともに置いてあって、これらはトッピングし放題です。 580円に外税という値段は、量の少ない分いささか高いと感じましたが、移動店舗というハンディを考えれば妥当なところかも知れません。ただし口の中にいつまでも違和感が残り、 化学調味料が多いと判断しました。
 もともと新潟県には独自のラーメン文化があり、そのレベルの高さはテレビや雑誌や本などで伝えられています。 新潟県のラーメンの大筋は煮干系アッサリしょう油味、背脂コッテリ系、独自の味噌ラーメンと言われています。最近はとんこつをメインにしている店がありますが、新潟にとんこつラーメンが根付いているとは言えません。 
 博多のとんこつラーメンは、はりがね麺という独特の麺です。茹で時間は 1分程度で、アルデンテの状態で客に出します。早いうまい安い、トッピングし放題という気前のよさで売っています。 汚いというキーワードが入ってもよいかも知れません。このはりがね麺はフランチャイズの店しか扱えないので、 今回のこうした機会がなければ、博多とんこつラーメンにお目にかかるチャンスがないというのが実情です。 この条件は、どこの都市でも同じです。「九一麺」は、どの都市でもある程度受け入れられるのではないでしょうか。そのある程度が、 2ヵ月という期間なのかも知れません。私の持っている関東圏のラーメンに関する本を開いても、残念ながら「九州一番ラーメン」も「九一麺」も見当たりません。 インターネットで調べるとこれまでに清水市や仙台市の泉区などで盛況であったようです。
 今回の出来事は、新潟のラーメン業界に「九一麺」という黒船が襲来したととらえることができます。ここで問われるのは新潟のラーメン文化です。 ラーメンの作り手も食べる私達客も、何かが試されているのだと思います。よくわからないけれどそんな気がします。今回の「九一麺」はどのような影響を 新潟のラーメンに与えるのか楽しみでもあります。・・・チョット大袈裟すぎました。 
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