ミシュラーメン
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テレビ番組『どっちの料理ショー』カレー・ラーメン対決
平成16年1月10日
 
 1月1日に放送された『どっちの料理ショウ』は、カレーとラーメンの対決であった。カレーとラーメンは、日本人の国民食として不動である。また、どちらかが好きという嗜好があるとしても、その選択はむしろ体調が優先される場合もあるという日本国民に愛されている2品である。ということでこの対決は、元旦を飾るにふさわしい。しかも豪華に団体戦が企画された。
 
 若干この番組の仕組みを説明する。進行役の関口宏はカレーを三宅裕司がラーメンを提供する。関口厨房、三宅厨房のそれぞれの料理人が、スタジオのセット内で仕込みから始め、料理を作っていく。それぞれ料理に特選素材があって、素材のレア度や高価さ豪華さがアピールされる。例えばカレーの中に入る牛肉が、栃木大田原産の霜降り牛肉だったり、インド産黒コショウであったり、旭川加藤ラーメンの特製麺だったり、沖縄産のマグロ節であったりするわけだ。細かいことは忘れたので、例えばである。また「街の応援団」は、カレー専門店や有名ラーメン店が何店か登場し、その仕込みや調理の秘伝を披露し、スタジオの料理人がそのいくつかを取り入れるという寸法だ。料理ができあがると、「本日のご注文はどっち?」という関口と三宅の掛け声で、ゲスト達がカードを一斉に挙げて、多数決で勝敗は決まるという仕組みである。負けた方は、食事にありつけないという残酷なバツゲームが待っている。
  
 今回の出演者は、食いしん坊チーム、食通チーム、女優チーム、アイドルチーム、大相撲チーム、プロスポーツチーム、政治家チームなどに分かれ、総勢41名。番組の収録には時間がかかったらしい。「始まって、6時間もたつぞ」などと野次も聞かれた。途中、休憩が入り、升酒やウーロン茶などが振舞われた、食べ物はない。休憩の後、ゲスト全員が一刻も早くカレーを食べたいという雰囲気になった。結果は、カレーの完勝。41対0であった。ゲスト同士が目配せだの身振りだの、カレーにしようと取り決めたに違いない。もちろん画面にはそんなものは映っていないが。「みんな、カレーにしょうぜ」と誰かが言って、拍手が起こった可能性が高い。
 しかしラーメンに1票も入らなかったのはどうしてだろう。0票というのはあまりに極端な結果だ。Wスープだの、加藤ラーメンの特製麺だのといっても、スープが安定しているかわからないし、大人数なので、ちょっとした不手際で麺がのびてしまうなどという不安が、ゲストにあったのかもしれない。ラーメンは繊細な料理なのだ。
 
 結局はミもフタもない結果になっってしまった。2度と団体戦は企画しないだろう。
 ところでいつも思うのだが、あの出なかった食材はどうなったのだろう。捨てるわけがないだろう。だれかが食べたのだ。今回はいないが、負けたゲストでないことを願う。テレビには、放送されないことは存在しない。

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